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感想文/遊んだものONYXを目指して(3) | 06.04.03 (月)

探索日誌『ONYXを目指して』(3)

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オレの名前はMD。一緒にONYXを探す仲間の足を引っ張っている。 みんなはもうレベル6なのに、オレだけまだレベル5だ。 いたたまれなくなったので、一人、墓地に出かけ経験値を稼ぐことにした。

一人で何十匹ものコウモリを相手にするのは骨が折れる。 しかし、しょうがない。すべて自分の力不足が悪いのだ。

しばらく戦っていると、こまかいダメージが蓄積されてきた。 ゴブリン相手ですらノーダメージでは切り抜けられないのか、オレは。 悔しくて涙をこぼしそうになった。

30分ほど格闘し、ようやくレベル6に到達したので、街に戻った。

FCの様子がおかしい。魂が抜けたようにぼんやりと宙を見つめている。 クラーケンを倒してから、冒険に対する興味を失ってしまったらしい。 たまらずオレは詰め寄った。

「ごごで止めでどうずんだよ!オレだぢの真の目的ばONYXじゃねえだろ? 22年前にば足を踏み入れながっだ寺院の向ごうの、 ファイヤークリスタルを手に入れるだめにオレだぢはがんばっでぎだんじゃないのがよっ!!」

ガラにもなくまくしたてると、FCの眼にようやく生気が戻ってきた。FCは言った。
「‥‥そうだな。ゴメン、オレ、リーダー失格だったわ。よし、行こう! とっととONYXを見つけよう!」
「オウ!」
オレ達は意気を上げた。みんな気持ちは同じだ。

井戸を降りると、さっそくクラーケンが現れた。俺は胸を張って言った。
「オレだってレベル6だ。もうキサマなんか怖く…」

onyx_05.png

言い終わらないうちに、クラーケンの触手がオレの心臓を貫いた。

薄れていく意識の中、オレはFCが無言で〝タイトルに戻る〟を選んでいるのを見た。

- (日誌3・完)-

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