撤退日記(9) ポータブルシャワーを買ってみた

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この部屋にはシャワーがない

今年の4月末に入居したこのアパートは家賃が安い。なぜなら、古くて設備が悪いからだ。

風呂はあるが、湯沸し機能があるだけで、シャワーはない。

その湯沸し機能も、経年劣化で点火不良が耐え難いほどなので、業者に見てもらったら、 見るなり絶句して
「わたし 40 代後半ですけど、子供のころの社宅についてたのがこれで、ちょっと進化して温水シャワーもでるようになったとき感激したもんですよ……」
と感慨にふけっておられた。そのレベルの風呂なのだ。

もちろん、シャワーがないことには納得済みで入居した。ただし点火不良の説明がなかったことには納得していない。

シャワー無しでもいいと思ったのは、洗い場と排水設備さえあれば、残りは自力でもなんとか工夫できると思ったからだ。

結局、点火不良は応急処置で様子を見るということになった。もうメーカーに部品がないから風呂釜ごと交換しかなく、7~10万円レベルの修理になるからだ。

業者によれば、火打石が磨耗しているとのことだった。ならば石を交換するだけですむはずだ。それだけなのに部品が残ってないせいでフロ釜ごと交換とは。メーカー(あえて言えば元・高木産業…現パーパスだ)は、なぜ一般のライター石を交換すればすむ仕様にしなかったのか。納得していない。

部屋の機能を維持するのはオーナーの義務であり、それを要求する権利はこちらにあって契約書にもそう明記されている。が、あまり無理をお願いして次回の契約更新にオーナーが応じてくれなかったら困る。なんといっても家賃は格安だから。

というわけで、点火不良が根本的に解決されないまま冬を迎えるのは怖いし、ただ頭を洗いたいだけなのに浴槽に湯を張るのは水道代がもったいない(古いフロ釜なので、浴槽に半分以上、水が入ってないと空焚きになってしまう)……という理由で、アウトドア用のシャワーを導入してみることにした。

あと、さらにグレードを下げてフロ無しアパートに引越しせざるをえなくなったときに役立つかもしれないと思って。

買ったもの

大きめのヤカン

デイトナプラス ステンレス製 広口 笛吹きケットル5.0L HB-7353
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パール金属
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Amazon だと7~8リットルまで入るヤカンが購入できるみたいだった。笛吹きであること・5リットル以上の容量・こなれた価格……という理由でこれに決定。

アウトドア用ポータブルシャワー

MOLUSKO(モルスコ) シャワー 16L MS-33
MOLUSKO(モルスコ) シャワー 16L MS-33
MOLUSKO(モルスコ)
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ポータブルシャワーはキャプテンスタッグとマルハチ産業ってところからも出てて、色以外形状はまったく同じなので、モルスコのもキャプテンスタッグのもマルハチ産業の OEM ではないかと思う(※思うだけで確証はない)

モルスコにしたのは、容量16リットルはモルスコしかなかったからだ。他は容量7~8リットルで、値段は千円くらいしか違わなかった。だったら容量が倍の方がいいやっていう。

このポータブルシャワー、電力は必要としない。ポンピングして加圧によってシャワーを出すしくみだ。 要は近年の進化した水鉄砲と同じである。

十分にポンピングすることで1分~2分ほどシャワーが出る仕組み。

これを風呂用シャワーとして使う場合、最悪なのはなんだろうか?

もちろん「洗髪の途中でお湯が止まる」だ。

というわけで、リスク回避として大は小を兼ねる理論で16リットルを選んだ。もとよりポータブルな使用は考慮していない。

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使ってみた

まず、5リットル入るヤカンに3リットルほど水を入れ、沸騰させる。 5リットル入るからといって5リットル入れて沸騰させると吹きこぼれて大変なことになる。 だから、ヤカンというものはふつう(吹きこぼれを避けるなら)表示容量の7~8割程度のお湯しか一度には沸かせない。

これを詐欺だと思うか、当たり前じゃねーかと思うかは、人それぞれだ。

そして、バケツを使って適温のお湯を作り、ポータブルシャワーのタンクに入れていく。 6月の水道水の温度では、目測で12リットル前後の適温のお湯ができた。 水道水の温度が下がる冬季はもっと量が下がるだろう。

そしてポンピング。

すごくうるさいわけじゃないが、プラスチックのこすれる音が、普通の会話ぐらいの音量で出た。壁のうすい安アパートなので、深夜にポンピングするのはためらわれる音量。

安全弁から空気が漏れる音が聞こえたら、加圧が十分になった証拠らしいが、100~150回くらいポンピングしても音は聞こえなかった。大容量16リットルのせいかもしれない。

ためしにシャワーを出してみたら、十分な勢いで出た。加圧の際に手ごたえを感じるようになったし、限界まで加圧しなくていいだろうと判断して、これでシャワーを浴びることにした。

シャワーの勢いはこんな感じ

ポータブルシャワー

浴槽が非常に汚いと思うでしょうが、これは私が入居したときにすでにこのレベルだったので。 さすがに40年モノ。

ポータブルシャワーの勢いは十分。量は、やはりビーチで砂を流すのにはこれで十分だけど……レベル。角度はもっと広がってほしい感じ。シャワーヘッドは取り外せるので、合うのさえあれば、もっと広がるシャワーヘッドが使えるかもしれない。追記 2016-6-12:交換できないか形状を確認したら、一般のシャワーヘッドは接合部分が、ヘッドがオスでホースがメスなのだけど、こいつはヘッドがメスでコックがオス(コックだけに……て、やかましいわ!)だったので、互換性のあるシャワーヘッドは無さそうだった。

コックを押してるあいだシャワーが出る。コックをロックすることで、シャワーを出っ放しにすることもできる。

まず、頭をシャワーで濡らす。シャワーを止めて洗髪。ふたたびシャワーですすぎ。

私は数年前からシャンプー・リンスを使わず石鹸を少しだけ使って洗うようになったし、髪型は丸刈りなので、30秒とかからず洗髪が終わった。

私の場合、洗髪だけなら、7リットルで十分だったようだ。

洗髪が終わったのでコックをロックして、残りのお湯を出っぱなしにして体を洗った。

だいたい二分くらいシャワーは出つづけ、体をまんべんなく洗うとまではいかなくても、腋・股間・足の裏という三大くっさぁ~ポイント場所を洗うのには十分だった。

結論:バケツ二杯のお湯があれば洗髪とクリティカルポイントは洗える。

「湯に浸かるなんてムダムダ!」(引用元:ダンドリくん(Amazon.co.jp))

しかし、湯量が少ないため、洗っているうちから体が湯冷めしていくのがわかった。 冬季はつらそうである。

圧力がなくなったあと、タンクを開けてみたらお湯はほとんど残ってなかった。 加圧が十分に行われたなら、お湯だけ残って途中で止まるということはないようだ。

シャワーは本当に必要だったのか

バケツ二杯のお湯があればいい、ということが判明したので、ためしにヤカンで沸かしたお湯をつかって、湯船にくるぶしまで程度のお湯を作り、入ってみた(浴槽の中で体を洗う派)

洗いにくいが、まあ、なんとかなる。ポンピングの手間を考えると、これで我慢できなくもない。

……というわけで、ジャマなポータブルシャワーは必要なかったのではないか?大きなヤカンだけで十分だったのではないか?と若干の後悔を感じていないでもない。

おそらく、きっと、かならず、
「いや!今日はどうしてもシャワーじゃなきゃ嫌な気分の日!」
というのがあると信じて、この記事をいったん終わる。

 

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