信濃国 龍岡五稜郭で犬に道案内された話

18 きっぷで龍岡城を見てきた。

18 きっぷが一日分あまっていたので、2016-01-10 に「もうひとつの五稜郭」として有名な『龍岡五稜郭』を見に行きました。
龍岡城

自動車や新幹線なら高速道路で小諸までチャッと行って、そこからほど近いわけですが、普通列車だと思ったより大変です。

中央線で小淵沢まで行き、小梅線でとっとことっとこ北上します。この小梅線というのが、途中に野辺山駅というJRの駅では最高の標高にある駅や、高原リゾートで有名な清里駅などを通ります。つまり、勾配のきつい路線であり、遅い

途中、鹿の群れなどを運良く見られたり、車窓は満喫しましたが東京から五時間以上かかる行程には閉口しました。18きっぷ東海道線で言えば名古屋くらいまで行ける時間。

ともあれ、到着。
龍岡城 駅名表示板

何度もミスして、しょうこりもなくまた、ここでデジカメの撮影設定を高解像度に戻すのを忘れてしまいました。

(車窓写真は動いているためブレから逃れられないので、高画質はあきらめて 3M くらいの低画質で、質より量を撮ることを優先しているのです)

駅から徒歩で龍岡五稜郭に向かいます。けっこう歩きます(龍岡城へ行くには龍岡城駅で下車するよりひとつ手前の臼田駅の方が近い。それを知ったのは訪問したあとだったので、このときは龍岡城駅から龍岡五稜郭へ向かいました)

龍岡城 – OpenStreetMap へのリンク

少し怖いかかしだかマネキンだか。
ちょっとこわいカカシ

案内板。どれも見たかったけど、龍岡城のあとに行く予定の田口城にどれくらい時間がかかるか読めなかったので、検索もせずにあきらめました。
案内板

検索しておくべきでした。不勉強にして知らなかったけど、新海三社神社には室町時代に建てられた三重塔(国の重要文化財)があった。知ってたら無理してでも行ったのに。

龍岡五稜郭の枡形に到着。
龍岡城 枡形

記念のシェー。
龍岡城 枡形

食い違い虎口が確認できる。
龍岡城 枡形

龍岡五稜郭は、厳密には城ではなく、陣屋です。この辺は定義問題ですけどね。ちなみに函館五稜郭も陣屋です。

城であるか、城でないかはどこでわけるか。明確な定義があったわけじゃなさそうですが、江戸時代のコモンセンス的には
「石垣の上にのってる建物があれば城。なければ屋敷」
だったみたいです。

ところがウォーバン式星稜堡要塞というやつは、大砲による被害を最小限にくいとめるため、なるだけ高い建物は建てないわけですから、かりにガチに要塞だったとしても、江戸時代の定義じゃ城になりえない。どうなんでしょね、それ。

龍岡五稜郭から外枡形までの距離を見ると、龍岡五稜郭そのものは函館五稜郭の半分ほどの大きさしかないものの、外郭の面積は十分に城郭のレベルに達していたように思えます。

さて。外枡形までくれば、龍岡五稜郭まではもう少し。

龍岡五稜郭(現・田口小学校)

到着。大手門。
龍岡城 大手門

函館五稜郭も西洋の星稜堡要塞の平均にくらべたらかなり小さいのですが、ここは龍岡五稜郭はその半分。とてもかわいい。

龍岡五稜郭は現在、田口小学校として使われています。とてもうらやましい。 先生や親御さん方は生徒がお堀で溺れやしないかヒヤヒヤしっぱなしでしょうが、 子供達にとってはかっこうの遊び場が用意されているようなもの。うらやましい限りです。

直角じゃない独特の堀の形状がよく堪能できる。
龍岡城 堀

龍岡城 堀

凍ったお堀は冬の城を訪れる楽しみのひとつ。
龍岡城 堀

龍岡城 堀

五稜郭の外には佐久市歴史の里・出会いの館がある。
龍岡城 佐久市歴史の里・出会いの館

展示物があるにはあるけど、歴史資料館というほどの規模ではなく、公民館的な施設でしょうか。 トイレが利用できます。

パンかおにぎりでも買えればよかったのですが、あいにく売店はありませんでした(たしか)。

こうして見ると、堀の1/3は当初から空掘(水堀の水位が増えたときのための放水路)だったのかな。
龍岡城 俯瞰図

龍岡五稜郭(現・田口小学校)内にある神社。政教分離?知ったことか!
龍岡城 田口招魂神社

子供が凧をあげていた。正しい城址の使い方。
龍岡城 田口小学校

いいね!
龍岡城 田口小学校

数少ない現存建築物。御台所櫓。ただし位置は当時と反対の場所に移築されています。
龍岡城 御台所跡

予約すれば内部見学可能だったらしいけど、そんなことつゆ知らずだったので見ていません。
龍岡城 御台所跡

整備・維持管理する予算が足りないことが、決して悪いこととは限らない。朽ちていく様もまた自然なり。
龍岡城 御台所跡

龍岡五稜郭の南西側。石垣がなく、土塁と水の枯れかけた堀があるのみ。
龍岡城 堀

龍岡城 土塁

未完成のためこうなったのか、維新後に埋められてこうなったのか、あるいは両方か。

龍岡城 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BE%8D%E5%B2%A1%E5%9F%8E

そのへんにトラツグミの死骸が転がっているあたりは、さすがに信州。
トラツグミの死骸

石垣復活。櫃があるところを見ると、取り壊されたというよりは放水路・調整池としての部分は石垣が後回しにされたのだと思える。
龍岡城 堀 櫃

降りられるので降りてみました。
龍岡城 堀 櫃

星型の5つの鋭角の東南部分。
龍岡城 堀

砲台を固定するための鉄柱かなにかを差し込んだのだろうか?
龍岡城 柱跡?

大手門に戻ってきた。風情はあるが、いかにも観光のために木橋にしたという感じ。
龍岡城 大手門

車が通れる石橋もあった。
龍岡城 大手門

この武者返しがあることで、どれほど登りにくくなるのか、クライミングの心得のない私にはよくわからない。いずれにせよ幕末の石垣造りのトレンドだったことには間違いないのだろう。

函館五稜郭・人吉城・お台場と同じく、武者返しのある石垣
龍岡城 石垣

十分に堪能したので、第二目的地の田口城跡に向かいました。

  →信濃・田口城(城郭放浪記)
  http://www.hb.pei.jp/shiro/shinano/taguchi-jyo/

というのも、龍岡五稜郭の全体像が楽しめる展望台が、この田口城の城址にあるからです。

 

田口城址

田口城址は龍岡五稜郭の北側の山頂にあります。蕃松院の近くに登山道入り口があり、徒歩で向かう場合はそちらになります(車なら、ぐるっと回ることになり、未舗装の部分もありますが、ともかく田口城址の入り口までは車で行けます)。

思ったより迷わず登山道入り口に到着しました。
田口城 徒歩登山口

登山道をおおざっぱに作成したところ、OSM のベテランの方が国土地理院のデータを元に(だったかな?)修正してくれました。感謝!
田口城址への登山道 – OpenStreetMap

山麓にはお墓などあり、3合目くらいまでは石段もところどころあります。
田口城 お墓

ただし、遭難防止用のテープやしるしがある、ガチ山道なので、なめてはいけない。
田口城 登山道

いま大地震がきたら死ぬなー、と思える岩盤の露頭があちこちにある、ちょっとした奇勝でした。
田口城 奇岩

すごい!というほどではないけど、なかなかの岩の城。
田口城 岩盤

尾根に到着。車道と合流。
田口城

展望台への案内が出てます。
田口城

これだけ丁寧に案内されながら、このあと道なりに左折して田口城の本丸へ進んでしまい、展望台を探してしまいました。あほス。
田口城

ここは、展望台じゃ、ないよ~
田口城

田口城の本丸あたり。
田口城 だいたい本丸あたり

展望台が見つからないので、木に登って写真を撮るなど。
龍岡城

無茶して転落死するブロガーの典型的パターン。そういう無謀はやめようと岩殿山で反省したはずじゃないですか自分。ンモー。

「いや、案内板が出てたのだから、展望台があるはずだ!」
というアホでもできる推理に従い、尾根の南側を歩くこと数分……

やっと見つけた。キミを探していたよ。
田口城 展望台

これを見るために、ここへ来た。
龍岡城

でも、冬だと全体に茶色で、地味で、パッとしないな。雪でも積もってりゃ、また別なのだろうけど。

カラーで撮ったのと白黒で撮ったのの差があまりない。
龍岡城

そして、まだ、低解像度( 3M ピクセル)で撮ってることに気付いていませんでしたorz……

美しさという意味ではもっと引いて、龍岡五稜郭だけでなく背景も入れた方がいいのでしょう。
龍岡城

あるいは、スミレの季節やモミジの季節に訪れるとか。しかし、落葉してなくて木々が撮影の邪魔になる可能性もあるので、痛し痒しですね。

夏の山城は蚊対策や蜂対策も大変ですし。うーん……

犬に下山をうながされた

さて、下山。新海三社神社に重文があることを知ってたら、来た道を直降して向かったはずなのですが、残念ながら知らなかったので、いつもの癖で、
「あるいてないルートを行こう」
と遠回りになるものの車道を歩いて降りることにしました。そしたら……

犬がいた。
犬

山中で鎖につながれてない犬に出会うというのは、なかなかにストレスフルな状況ですが、首輪をしてるから飼い犬らしいし、襲ってくる様子もないので、ひとまず安心して歩きつづけることにしました。

すると、犬はついてくるどころか、逆に追い抜いて山道をさっさと降りていくではないですか。

「オレに興味なしか!」
と、すくなからずショックを受けつつ歩いていったら、角を曲がった先で犬がじっと待っていました。

そうして、私が犬に追いつく→犬は先に降りる→犬が私を待ってる……ということが数度くりかえされ、さすがの私も、この犬が下山道を案内してくれているんだと気がつきました。

よく見ると、普通の首輪じゃないし、遭難救助の訓練を受けた犬だったのかもしれません(あるいは山のキノコ栽培地に入る盗人を追い払うよう訓練を受けた犬か)

私はにっこり微笑んで、犬に向かって、こう言いました。
「ありがためーわくぅぅぅううっ!」

私はですね、つららや、植物や、おもしろい形の岩などの写真を撮りながら、ゆっくり下山したかったのですよ。

それが、勘違いしたワンちゃんに急かされて、無視もできず、けっきょく慌しく下山することになってしまいました。
田口城への道(車道)

未舗装の下山道に車の轍がハッキリしはじめたあたりで、下から登ってくる自動車の音が聞こえ、犬はもう大丈夫とばかりに私を置いてどこかに消えてしまいました。

写真は撮れなかったけど、面白い体験をすることができました。

あとは五時間かけて帰るだけ

マンホールは守備範囲じゃないけど、せっかくだから。
マンホール

駅に着いたら、30 分待ちだった(一時間一本ペースであったので、あまり時刻は気にしなかった)。
小梅線

踏み切りから撮ってます。線路内に立ち入っていません。
小梅線

列車を待つ間に、ようやく解像度が低いまま撮ったたことに気付いて
「ああああああああああ」
となったことは、インターネットで世界に発信中の、ここだけの秘密です。

このカカシも怖い
カカシ

イケメンwww
ゴミ捨て禁止

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ここはシェアと拡散の店だ。どんな用だい?

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