18きっぷで宮崎に帰省 2013年末~2014年始 前編

18きっぷ帰省の詳細 2013~2014 往路

2013 年末から 2014 年始にかけて18きっぷで帰省しました。もちろん、『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』を改訂増補して Kindle 版を出すための取材もかねての18きっぷ帰省です。

今年は一日分の寄り道をしない(できない)ため、旅程は次の通り。

行き: 東京→徳山。徳山で一泊。翌日、徳山から佐伯(大分県)まで 18 きっぷ。佐伯→延岡(宮崎県)を特急。特急料金は約 1,900 円。延岡から宮崎へは 18 きっぷ。

帰り: 宮崎から博多まで高速バス。料金は約 4,000 円。博多から 18 きっぷで可能なかぎり西へ進んで、姫路か明石か神戸か西宮か京都で一泊。翌日、京都→東京を 18 きっぷ。

この計画が計画どおり進められたか、結論を先に書いておくと、行きは計画通り、帰りは大幅に狂ってしまいました。まぁ、その話はおいおいあとで。

2013-12-28 東京~神奈川

品川始発に乗れば当日中に下関までは行けるのかな?でも佐伯で足止め食らうのは同じなので、自宅最寄駅の始発スタートで徳山到着を一日目の予定にした。品川始発に乗るためには私の場合、品川駅周辺で夜明かししなければならないから。

朝5時。地下鉄で東京駅まで行き、そこから東海道線へ。地下鉄が横浜まで通じてしまったいまや、いきなり横浜まで行ったほうが乗り換えも少なく楽なのだけど、東京駅からなら確実に座れるから。

近い将来、東京駅が東海道線の起点じゃなくなるらしく、それ考えるとちょっとユウウツだ。

夜が明けたのは横浜駅あたり。今まで何度も撮ったが、また平沼橋のガスタンクを撮った。

戸塚駅を過ぎたら見えるかっこいいマンションが養生中。これはこれでかっこいいんだけど、ブレた。

ブレずに撮れたけど電線が憎い。大船観音。

湘南電車をあしらった藤沢駅のキオスク。このあたりは『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』にも収録済み。

辻堂あたりから見えた富士山。富士山は南武線からもよく見えるし、たしか筑波エクスプレスからも見えた記憶がある。だからそれより西にある辻堂から見えることに不思議はないけど、 私が撮ることのできた「東海道線から見えた富士山」の東端記録を更新できた。

東海道線から富士山が見られる最東端」はどこになるんだろう……なんてことを考えた。

これは国府津あたりで。よりはっきりくっきり。

あ、そうそう。相模川に残る、旧馬入川橋梁の残骸(関東大震災の痕跡)はバッチリ撮ることができました。うれしー!みんな、デジタルデータのレアキャラなんか追ってないで、現実世界のレア被写体のハントをやろうぜ!(←旧馬入川橋梁の残骸はレアというほど難易度は高くない)

その成果は『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』の改訂版で!(出し惜しみ)

熱海到着。写真の木々のどれかが「来宮神社の大クス」であろー(てきとう)

ここで乗り換え。18 きっぷの旅は、世間一般では辛いと言われる静岡区間へ。

2013-12-28 静岡

何度も口をすっぱくして書いてるけど
「静岡区間なんて富士山を撮ってたら飽きる間もなく終わる」
のが私の持論。もう百枚以上撮ってるけど、やっぱり飽きない。

「ここからの富士はまだ撮ってない」
だの
「この季節の富士はまだ撮ってない」
だの
「今年の富士はいつもより雪が多い( or 少ない)」
だの
「今年は去年より上手に撮れるかもしれない」
だの、撮るべき理由はフラクタルに続く。

富士は三島駅あたりから、それまでよりずっと雄々しく見え出す。しかし三島~片浜あたりまでは手前の愛鷹連峰に富士の裾野が隠されてしまう。逆に言えば愛鷹連峰と富士を両方いっしょに撮るにはこの区間ということになる。

富士がもっとも大きく見えるのは言うまでもなく吉原~富士~富士川の区間なのだけれども、 このあたりは富士工業地帯の工場も多いので、工場萌え属性がないと残念に感じるかもしれない。

個人的には、原~東田子の浦~吉原から撮るのが、
「世間一般が期待する富士山のベストショット」
が撮れる区間だと思う。あくまで、東海道線の車両の中からという条件の中では、ですが。

これは今回撮った写真。東田子の浦~吉原のあいだ。昭和放水路をなめて松と富士・愛鷹連峰という中々の撮影ポイントなのではないかと思う。

富士工業地帯。実は『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』には、
「基本的には先頭車両もしくは最後車両の窓から見えるものは除外する」
という隠し縛りルールを設けている。あくまで、普通に座った席から見えるもの、がコンセプト。

とはいえ、これまで何度もトライして撮れていないものは通常の車両の側面窓からの撮影では撮りづらいものばかりなので、今回は原則を曲げて、要所に絞って先頭車両からの撮影を行った。 これは富士工業地帯。

でもやっぱり、普通の車窓から見える景色がメイン。これは磐田駅前の大クス。もうちっとマシな写真も撮れたので、この写真はたぶん『見えたァー! 青春18きっぷで18倍たのしむ東海道本線』改訂版には使いません。

ぼんやりしていたので二川の岩殿観音は例年通りのサイズでしか撮れなかった。 見つけるのと広角で撮るのは容易だけど、望遠で大きく撮ろうとすると簡単に見失ってしまう。 難易度高いレアキャラ。

2013-12-28 愛知~京都

そういえば静岡から7歳~9歳くらい男の子と父親という親子連れを長いことみかけた。 大垣で別れたが岡山で再び見かけた。

まだ小さい男の子に12時間以上の乗車を強いるのはどうなんだろ。いろいろ事情があるのかもしれないが。

その子は人見知りが激しいようで、途中、静岡~浜松あたりで熱心に話し掛けてきた同年齢くらいの見知らぬ少年に、ろくに返事ができず父親が息子のかわりに返事をする、という状態だった。

でも、目も合わせられなかったくせに、その話し掛けてきていた少年が下車していなくなると
「どこいっちゃったの?」
って顔してキョロキョロしてて。

コミュ障ってのはかなり小さい段階から発現する特性なのかもしらんね。すずめ百まで踊り忘れず。あーあ、身につまされた。

浜松を過ぎると、だんだん天気が悪くなってきた。人々の会話から
「大垣じゃもう雪が降ってるってさ」
などと聞こえてきた。列島を一日で 800km くらい(←どんぶり勘定)移動すると、天気もめまぐるしく変わる。

往路では名古屋城を上手に撮れなかった。

これは岐阜城模擬天守。これでも、いままでで一番大きく撮れた写真なのだけど、あいにくの天気で光量が足りずノイズが多い画になった。

大垣では雪がボタ雪に変わる頃だった。そんな中、乗換えで 20 ~ 30 分ホームで電車待ち。座りたいので列を離れることもできない。寒かった。

この季節の関ヶ原はこうでなくちゃ!

ボックスシートの相席になった人が饒舌な18きっぱーだった。同好の士であるから話が盛り上がらないでもないのだけれど、あいにく私は撮影に忙しくて、正直言うと話し掛けられて少し、予定の被写体を撮り逃ししてしまったのだった。

米原を過ぎる頃には雪もやんでいた。いつものことだ。

しかし、遅延があっても払い戻しは無いのが18きっぷのルールなので、雪によるストップが無くてほっとした。

京都を過ぎるまで雲が多目だった。東寺はまたもヘボい写真しか撮れなかった。連写でこのような失敗写真を大量に生産してしまった。

デジタルじゃない時代に連写で写真を撮ってた写真家たちはすごいな、と思った。私はケチだから、そんなフィルムを湯水のように使う勇気は出せない。

2013-12-28 大阪~徳山

米原~網干あたりまでは新快速が特急なみにびゅんびゅん飛ばす。それだけ私鉄との競争が激しい地域ってことで、西へ急ぐ帰省中の私にはありがたいけど、車窓から見えるものを撮ってる私には残念だというジレンマが。

神戸・元町。このぐねぐね道はなんだ???

東海道線が終わり山陽本線へ。『見えたァー 山陽本線』を出す予定は当面ないけど、車窓から見えるものを撮ることは撮る。これは歴史的建造物ではなく最近作られた五重塔らしい。だからよく見ると非常階段があるw

しかし日が暮れてきた。

岩国から山陽本線を離れ、岩徳線へ。人生初の岩徳線だったが夜のため車窓から見えるものはとくになし。

この方向に錦帯橋や岩国城が見えたのかもしれない(たぶん見えない)

岩徳線も、帰りの山陽本線広島区間もそうだったけど、一部の若者が靴をはいたまま座席の上に足をあげて、だれもそれをとがめないのにまいった。

まいったが、私だって注意する勇気なんてなく黙っていたので同罪だ。

しかし、なぜ普通の人が土足を座席に上げないかというと、それは叱られるからではなく、それがあたりまえになると回り回って自分が汚れた座席にすわるハメになる(それがいやなら座れない)からなのだ。

広島県の一部の若者は自分がお気に入りのズボンをはいているとき、うっかり座席に座れないというのを受け入れられるのだろうか。……などということを考えた。

岩徳線ではなだらかな斜面に野火が燃え走っているのが見えた。野焼きだろうか?こんな夜中に?危険はないのか、あるいは本物の火事だったのか。

この日の終着駅、徳山についたのは 23 時前だったろうか。

駅前に 24H のネットカフェがあるらしく、そこで一泊する予定でここを一日目の終点に選んだ。

正直に言って、徳山は駅近くに 24H 営業のファミレスもあまりない。それほど賑やかな駅前ではない。 こんな街の駅前でネットカフェをやって経営していけるのかどうか……という疑問はすぐに氷解した。

私のようなネカフェ泊の旅行者がたくさんいたのだ。

マットブースはすでに埋まっており、リクライニングシート席か、ロビーのソファーか、という状態だった。

寝るつもりだったので、マット席じゃないならこの料金は高いな……と思ったが、前述の通りファミレスもあんまりないような街なので選択の余地なくリクライニングシート席で一泊した。

ロビーのソファーなら料金もすこし安くなるらしかったけど、さすがにパーティーションもない場所では寝られないしね。

毛布はすでにすべて貸し出されていて借りられなかった。

毛布が足りてないのと個人用ロッカーがなかったのは、ネカフェ泊の旅行者を相手に商売してるにしちゃ経営努力が足りてないんじゃなかろうか。

そんなことを考えながらリクライニングシートで無理矢理眠り、往路一日目が終了した。

2013-12-29 徳山~大分

ネカフェ泊が、寝にくいリクライニングシートだったのが幸いなのかどうなのか、熟睡して始発を寝過ごすこともなく予定通り夜明け前から出発。

赤瓦は広島の、とくに西条盆地の文化として有名らしいけど山口県までけっこう広い範囲で見られる。

  ひろしま文化大百科 – 西条盆地の赤瓦民家
  http://www.hiroshima-bunka.jp/modules/newdb/detail.php?id=769

赤瓦がこの地方の特色だと知ったのは東京に戻って検索してから。検索するまでは、
「地元の有力者が赤くしたから、一般住民も追随しちゃったローカル流行とかかしらん?」
などと失礼なことを考えていた。

そもそも今回の帰省まで、この地方の屋根瓦に赤いのが多いと気づいていなかった。ぼんやりしてると目の前のお宝を見過ごしたまま人生が終わっちゃうこの世界だ。

下関。関門海峡はいつもわくわくするね。……と浮かれてたら、この区間の電車にGPSロガーを忘れてしまった。紛失届けは出したけど、一ヶ月たったいまも発見されてない。

大分県中津駅。日豊本線の小倉発中津行きに乗ってるあいだにGPSロガーの置き忘れに気づいて、中津駅で紛失届けを出した。手遅れだったわけだが。

写真の銅像は(おそらく)、福沢諭吉像。ビルの屋上ってことは、個人の設置したものだろうか。

大観音が見えたァー(日豊本線版を出す予定は、ない)

2013-12-29 中津~宮崎

 宇佐

定番だけど、やっぱり笑ってしまう。撮ってしまう。

 観覧車

たしか別府。これは観覧車だろうか。

そうして、18きっぷ九州の旅の鬼門、問題点、ガン、初見殺し、その他ありとあらゆる悪口に値する「宗太郎越え」であるところの佐伯 – 延岡へ到達。

だって普通電車が朝と夕方の二本しかないんだもん。

2~3時間くらいの待ち時間なら街を散策とかしてもいいんだけど、 5時間越えとなるとね。

ここで特急に乗らざるをえないのが嫌で、私は日豊本線を使わず福岡~宮崎間は高速バスで移動することが多くなった。

今回も帰路ではそうしたのだけど、往路(宮崎行き)でそれやったら昼くらいに実家についちゃってヒマを持て余しそうだったので、珍しく特急でこの区間を通り夕方に宮崎に着くよう調整した。

佐伯 – 延岡間の特急料金も数年前に少し値下がりしたらしかったし。

 ソニックにちりん

特急にちりん。こんなカッコイイ車両は『にちりん』の名にふさわしくない! にちりんは国鉄183系電車でなくては!などと思ってしまう。

  国鉄183系電車 – Wikipedia
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84183%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A

特急はさすがに快適だった。まもなく駅到着のピンポンパンポンのメロディーは相変わらず。ケータイの着信音が 10 年で PSG → FM 音源 → PCM へと駆け抜けたのはどこ吹く風的に、 この 40 年、変わりゃしねえ。

延岡からは再び普通列車。

 ワシントンパーム並木

宮崎らしい風景になった。ワシントンパームツリーになつかしさとか郷愁を感じるのが宮崎県人。

 元リニア実験線

元・リニア実験線にはソーラーパネルが並べられていた。

幅はないけど、実験線は数キロあるのでちょっとしたメガ・ソーラーだろう。

リニア線の上には太陽の力で電気を生み出すソーラーパネル。
リニア線の下の畑にも太陽の力で切干大根を生み出すソーラーパネル。

 元リニア実験線

左上のケラレは堪忍しておくれやす。

エアロトレインってどうなったんですかねえ……

そんなこんなで宮崎到着。実家にいる間に行ったのはこういう所↓

今回の18きっぷ帰省、往路(東京 → 宮崎)はこれで終わり。 後半の宮崎から東京までは↓こちら。

18きっぷで宮崎に帰省 2013年末~2014年始 後編 | 桝席ブログ

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